『パプリカ』の解析 いよいよ『パプリカ』である。 記事の冒頭、「この曲のメロディにはヨナ抜き音階が多く使われていると言っても差し支えない」と書いたが、ではそのメロディにどこまで日本人的な要素が込められ芸術性が高められているのかを見てみたいと思う。
律のテトラコドル
ヨナ抜き音階と日本の音楽教育(十)~童謡『赤とんぼ』の解析~
『パプリカ』に込められた要素とは? 『パプリカ』を作曲した米津玄師も我々と同じように日本で音楽教育を受けた一人であり、幼少期に唱歌を習い歌った経験はもちろんあっただろう。彼がメジャーデビューし、より大衆に受け入れられる曲の作成が必要になった時、意図
ヨナ抜き音階と日本の音楽教育(八)~伊沢修二に対する批判と民謡音階~
伊沢修二に対する批判 少なくとも『小学唱歌集 初篇』の歌詞以外の部分を見ると、それはまるっきり西洋音楽の教科書であり、しかもかなり良く出来た教則本だ。そこに、ドレミソラという音階(呂音階)に拘った形跡は全く見られない。逆により明確になるのは、日本と西