私は、高校を卒業した後、東京の音楽専門学校に入学しました。
高校時代は、その頃全盛期だったBOØWYやBON JOVI、ＲＣサクセションなどをバンドで演奏し、部活のフォークソング部では、長渕剛やさだまさしの曲をコピーしていました。
バンドでコピーするアーティスト以外、特に海外のアーティストに関してはほとんど知識がありませんでした。
で、専門学校に入学して驚きました！
みんな、海外アーティストをよく知ってる！
コピーして演奏してる！
自分が知らないアーティスばっかりだ！
それからは、みんなの影響で海外のアーティストもたくさん聞くようになりました。
そんな、田舎者の私に刺激を与えてくれた専門学校の同級生達の中に、これまたビックリする才能を持った女性がいました。
忘れもしません。
彼女が１年生の時、学校のイベントでジャニス・ジョップリンの曲をアカペラで歌ったんです！
※こちらの動画はジャニス・ジョップリン本人です
その度胸にも驚きましたが、さらに驚いたのは...
歌唱力！
もう、おかしいでしょ、と。
ギターとボーカルという違いはあれど、同い年でこれほどの実力差が出るもんなの？
自分は今まで何をやってたんだ？
確かに高校３年間ギターに打ち込んでいたけど、それがお遊びだったんだなって、痛感しました。
東京...怖い...
あっ、ちなみに彼女は茨城県出身です。
名前は、太田みちこさん
【太田みちこさんプロフィール】
現在は、アメリカのフロリダ州でボーカル＆パーカッショニストとして活躍しています。
太田さんは、ご主人のマーティー・モレル氏と一緒に、定期的に来日してパフォーマンスを見せてくれます。
ちなみに
マーティー・モレル氏も、とんでもなく凄いアーティストです。
で、2015年に来日した際、私も東京まで彼女のパフォーマンスを見に行ったのですが、なんとそこで彼女から思いも寄らない言葉が...
太田さん「よなおしギターが欲しい！」
私「！」
太田んさ「ギターは挫折したけど、これなら出来そうだから！」
驚きました。今自分がやっていることに興味を持ってくれるだけでも嬉しいのに...
あの太田さんがよなおしギターを演奏したいだなんて！
結局、その場で買ってくれてアメリカまで持ち帰っちゃいました。
この辺りの行動力も、スゴイな～
さて。
それからというもの、13時間の時差を乗り越えチャットでのレッスンが始まりました。
とは言っても、彼女は持ち前のストイックさで、すぐに弾き方も理論もマスターしてしまい、さらに、コードのアレンジも自ら行うようになってしまいました。
早々に私のレッスンは終了です...
まぁ、その習得スピードの速いこと速いこと。
よなおしギターを手に入れて３ヶ月も経たない内にこの動画を送ってくれました。
その時の彼女のコメントです。
過去にピアノ、ギター、ウクレレなど、弾き語りにいろいろチャレンジしてきて、一曲もきちんと仕上げられずでしたが、人生初！よなおしギターで一曲完成させることができそうでとても嬉しいです。
先生が、オーダーメイドのように工夫してタブ譜を作って下さったことで日々の練習がとても楽しいものになっています。
橋本先生あらためて素敵な楽器との出会いをありがとうございます。
あの太田さんに「先生」と呼ばれる日が来るなんて...
この後も、彼女はたくさんの動画を送ってくれています。
その動画は全て、Facebookページ『みんなでよなおし！よなおしギター演奏動画投稿ページ！』で見られます。
Facebookのアカウントをお持ちの方はぜひご覧ください。
最新の動画『海の声』がこちらです。
太田さんとのチャットでのやり取りの中で、私自身、様々な勉強をさせてもらい、『よなおしギター弾き語り』という１つの新しいジャンルを確立することに自信が持てました。
動画をご覧いただければ、十分にこの楽器が弾き語りの伴奏楽器として通用することがお分かりいただけると思います。
よなおしギターがメロディだけの楽器ではないこと
童謡や唱歌を弾くためだけの楽器ではないこと
伴奏楽器としてプロのボーカリストの使用にも耐え得ること
それらすべてを彼女が教えてくれました。
感謝してもしきれません。
またお会いできるのを楽しみにしております。
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