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【特集】簡単な弦楽器対決!一五一会VSよなおしギター
一五一会とよなおしギター1~簡単な楽器との比較~
一五一会とよなおしギター2~簡単な楽器との比較~
一五一会とよなおしギター3~簡単な楽器との比較~


一五一会とよなおしギターのキャッチコピー


よなおしギターのことを「世界一簡単に曲が弾けるギターですよ!」と、楽器に携わっている方にご説明すると、だいたい以下のような言葉が返ってきます。

「あ~、一五一会みたいな感じですね」


一五一会とは、『世界一簡単に弾ける・・・夢の新楽器』というキャッチコピーのもと、日本のギターメーカー『ヤイリギター』が開発し、2003年から製造販売をしている楽器です。

実は、沖縄出身のアーティスト『BEGIN』がその開発に携わっていて、発売当初はかなり話題になったのを私も覚えています。

『世界一簡単に弾ける』って、どこかで聞いたことありますよね?

そうなんです。

よなおしギターのキャッチコピーとほぼ同じなんです。

ただ、よなおしギターの正式なキャッチコピーは、

『世界一簡単にが弾ける』

です。


これに対し、もし一五一会のキャッチコピーを言い換えれば、

『世界一簡単に伴奏が弾ける』となります。

伴奏とは、つまり、1音ずつで作られるメロディではなく、複数の音で構成されるコード(和音)を演奏するスタイルが基本となります。

『曲』と『伴奏』

この辺りの微妙なニュアンスの違いは、一五一会よなおしギターの特徴を比較すると、おのずと見えてくるでしょう。

これから3回に渡って、一五一会よなおしギターを比較し、その違いを見ていきたいと思います。

この3回に渡る記事を書くことで、もう誰にも「あ~、一五一会みたいな感じですね」と言われなくなるといいな~と思っています。



一五一会の弦の数


一五一会
の大きな特徴は2つ。

1つは弦の数。もう1つは、チューニング方法です。


まず、弦の数は4本です。

一般的なギターよりも2本少ないですね。ただ、本体の大きさに関しては、ベーシックといわれるタイプですとほぼ一般的なギターと同じになります。

この『弦が4本、だけど大きさは一般的なギターと同じ』という仕様には、1つ欠点があります。

この仕様は、今までのギターには無かった形です。

ということは、ヤイリギターは、ゼロからこの楽器を開発し造っていく必要があったことになります。

さらに、世界に誇る日本のギターメーカー『ヤイリギター』は、1本1本ハンドメイドで制作する素晴らしいメーカーです。

一五一会
に関しても、妥協せず拘り抜いて制作されました。

『世界一簡単に弾ける』というフレンドリーなキャッチコピーの割に、スタンダードでは値段が10万円を超してしまいます。この値段は、初心者が初めて買う楽器としては、高いですよね。

※スタンダード発売後、もっと値段が安く大きさも小さいモデルが発売されています。一五一会の『奏生(カナイ)』は、少し大きなウクレレ程度の大きさで、3万円ほどで買えます。



コードにおける3度の役割


一五一会のチューニング方法の紹介の前に、少しコードについてご説明します。一五一会のチューニング方法と深く関わってきますので。

最も基本的なコード(和音)は、3つの音で構成されています。

例えば、『C コード』は <ド・ミ・ソ> の3つの音で構成されています。つまり、この3つの音を鳴らすことで初めて『C コード』としての響きを奏でられるわけです。

この『C コード』というのは、『メジャーコード』という明るい響きのするコードの仲間です。

なぜ人間の耳に『Cコード』は明るく響くのか?

それは、<ミ> の音が入っているからなんです。

つまり、この <ミ> という音が入っていなければ、人間は明るい響きだと認識できません。<ド・ソ> だけでは、明るい響きにならないということなんです。

『C コード』では <ミ> の音が3度の音になります。

※『度』とは、始めの音<ド>から数えて何番目の音になるかを表します。<ミ>は<ド>から数えて3番目の音なので3度となります。


さて、ほとんどの楽曲は、『C コード』のような明るいメジャーコードだけで出来ているわけではありません。

もう1つの主なコードとして、『マイナーコード』といわれるコードがあります。

『マイナコード』とは、メジャーコードとは逆に暗い響きに聞こえるコードの仲間です。

楽曲は、『メジャーコード』と『マイナーコード』が適所に入ることで、より表現を増していくことになります。


『マイナーコード』の表記のしかたは、英字の横に『 m 』を付けます。

『 C m 』のように表記します。

例えば、暗い響きの『C m コード』の構成音は、<ド・♭ミ・ソ>となります。
ミの横に付いている『(フラット)』は『その音を半音下げてください』という記号です。

つまり『C m コード』とは、明るい響きの『C コード』と比べると<ド・ソ> は同じですが、3度の <ミ> の音が半音下がっているんです。

3度の<ミ> の音が半音下がることで、人間の耳に『暗く』響いて聞こえてくるわけです。

このように

3度の音は、コードの特徴を決める非常に大切な音

になります。

先ほど書いたように、多くの楽曲で、明るい響きのメジャーコードと暗い響きのマイナーコードが混在しています。

そうしますと、

演奏者はその度に、全てのコードの <ミ> に当たる3度の音を上げたり下げたりして、明るい響きのコードと暗い響きのコードを弾き分けていかなければなりません。

これは、確かに少し大変な作業ですね。



一五一会はなぜ世界一簡単なのか?


一五一会
の開発に携わったBEGINの比嘉さんがこう仰っているのを聞いたことがあります。

  
「音楽を難しくしているのは3度の音です。3度を弾かなければ、演奏は簡単になります」


一五一会がなぜ簡単に演奏できるかといえば、

『コードの3度の音を鳴らさないから』

ということになります。


一五一会は、3度の音(C コードでの<ミ>の音)を出さないことを前提に作られチューニングされた楽器です。


確かにこの構造なら、比嘉さんが仰るように、演奏を複雑にする3度の音を鳴らす必要が無いので、15分で3曲マスターすることも可能だと思います。

ただし...



一五一会の問題点1


先ほど書きましたように、3度の音はコードの特徴を決める大切な音です。

一五一会の伴奏に3度の音が入っていないということは、『C コード』では <ド> と <ソ> の2つの音しか出ていないことになります。

厳密には、基本的なコードは3つの音で構成されます。

もし2つの音しかなっていないのであれば、それは『音を省略したコード』という位置付けとなります。

つまり、

一五一会で簡単に奏でることの出来るコードは、コードの特徴が十分に表現できていない上、そもそも基本的なコードの形を成していない

ことになります。

演奏が簡単になるとは言え、3度の音は本当に鳴らさないでも大丈夫なのでしょうか?



一五一会は弾き語り用の楽器?


『3度の音は鳴らさないでも大丈夫なのか?』という疑問に対し、比嘉さんはこう答えていました。

  
「3度の音は歌で表現すれば良いんです」



一五一会では3度の音を鳴らしませんが、歌のメロディに3度の音が入っていればそれを歌う(鳴らす)ことになるので合計で3つの音が出ているから大丈夫、ということでしょう。

つまり、一五一会という楽器は、

『歌いながら弾くことを前提に作られた楽器』ということで。『弾き語り用の楽器』ということが言えると思います。


なるほど~一五一会は恐らく弾き語りを前提に作られたのは間違いないでしょう。

でも、そうなると、ここでまた疑問が浮かびます。

じゃあ、私のように音痴の人間はどうしましょうか?


説明してきたように、明るい響きのメジャーコードと暗い響きのマイナーコードの差は、『3度の音が半音上か下か』だけになります。

比嘉さんの言うように、歌で3度を表現するということは、

この

半音の違いを正確に歌い分けなければならない

ということなんです。

音痴の私には、至難の技です。よっぽど3度を楽器で弾いてしまった方が楽です。



一五一会の問題点2


一五一会
は、比嘉さんの様に歌が上手い人が考えた楽器です。それに尽きます。

私のように、音痴で、弾き語りを目的に楽器を弾かない人間には、

『歌を歌わない場合は、メロディを誰が演奏するのか?』

ということになります。

それならと、一五一会でメロディを演奏することを考えてみると...

実は、弾き語りの伴奏を簡単にできるようにした一五一会は、メロディを弾くことは二の次となっています。

その為、

メロディを弾こうとすると、途端に一般的なギターと変わらず、いやそれ以上に演奏の難しい楽器になってしまうんです。


ここに、鍵盤と一五一会のチューニングを比較した画像を載せます。一五一会の『奏生(カナイ)』のチューニング方法です。




先日のブログ記事でご紹介したように、チューニングがピアノの鍵盤の並びと似ていれば似ているほどメロディが弾き易く、コードの理論的な解釈もしやすくなります。
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しかしご覧のように、一五一会のチューニングは、鍵盤の並びからはかなり離れてしまっていますね。

この並びは、一般的なギターよりもさらに乖離幅が広く、それはすなわち

一五一会は一般的なギターよりもメロディもコードも弾くのが難しくなる

ことを意味しています。



一五一会が有名になった理由


ではなぜ、一五一会はこれまで人気があり、メディアなどに取り上げられるほどの楽器となったのでしょうか。

いろいろ理由はあると思いますが。

1つには、歌が上手い人にとって楽器の経験が無くても演奏できるのは大きいですね。

また、みんなで集まって歌を歌う時などは、気軽に誰でも簡単に伴奏ができるので楽しいでしょう。

確かに未経験者でも伴奏ができる一五一会は魅力的ですね。


そしてもう1つ沖縄の楽器『三線』とチューニング方法が同じであることが挙げられると思います。

あの独特の響きを出す三線の遺伝子を、一五一会は受け継いでいると言っても良いかもしれません。

一五一会はその特徴から、沖縄の楽曲が好きで演奏される方、もともと三線を弾かれている方からより人気があるようです。


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【注目記事】よなおしギターのことが分かる3つの記事!

1、まずは、弾いてみよう!~どんなに簡単な楽器か動画で確認!~
2、よなおしギターの特徴~簡単に弾ける秘密はこれ!~
3、よなおしギターの楽譜~楽譜が読めなくても簡単に弾ける!~



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