
今回は、楽譜の知識が無くても簡単によなおしギター専用の楽譜を作ることが出来る方法をご紹介します。
記事の最後には、楽譜の作り方を記事にするに至った経緯、また、『もっと楽譜が欲しい!』とご希望して下さる方へのアドバイスを書いておりますので、そちらも合わせてお読みください。
よなおしギター専用楽譜の作り方
よなおしギター専用楽譜は以下の3つの手順で作ることが出来ます。
【手順1】準備するもの
【手順2】メロディから一番低い音を探す
【手順3】変換表を使い楽譜を変換する
それぞれの手順を細かく説明していきます。
【手順1】準備するもの
準備するもの①『数字譜』
楽譜を作成すると言っても、楽譜に関する知識はほぼ必要ありません。何故なら、ここでは『数字譜』と言われる楽譜を使うからです。
数字譜とは、その名の通りドレミファソラシドを数字で表した楽譜です。
ハーモニカ、大正琴、二胡などに使われる楽譜で、いわゆる『おたまじゃくし』といわれる五線譜の楽譜を読めなくても楽器が演奏できる仕組みになっています。
まず、ご自身で演奏したいと思う曲の数字譜を準備してください。
私のお勧めは『野ばら社』の楽譜です。
『野ばら社』が発売する楽譜の中には数字譜が付けられているものがいくつかあります。その中でも『昭和の名歌 思い出の歌450曲』は、掲載されている450曲全てに数字譜が付いています。
その他にも『野ばら社』には数字譜が付いた楽譜はいくつかありますので、下のリストから見つけてみて下さい。
【野ばら社の楽譜一覧!通信販売も申し込めます⇒】野ばら社『音楽の本』が見られるページ
また、復音ハーモニカや大正琴、二胡の楽譜の中から演奏したい曲の楽譜を探してみるのも良いでしょう。これらの楽器の楽譜は多く発売もされていますし、インターネット上に公表されているものもたくさんあります。ぜひ検索してみて下さい。(例:『二胡 楽譜』で検索)
準備するもの②『変換表』
数字譜が手に入りましたら、次は下の変換表4枚の画像を保存してください(出来れば紙に印刷すると良いです)。




これは『数字譜をよなおしギターの楽譜に変換するための表』です。使い方は次に説明します。
準備するものは以上の2点です。筆記用具などは適宜ご準備ください。
【手順2】メロディから一番低い音を探す
ここが、よなおしギター専用楽譜作りの最大のポイントです。
よなおしギター専用楽譜の作り方を簡単にまとめると『メロディの一番低い音を探してその音を6弦で弾けるようにする』となります。
その為にメロディから一番低い音を探しますが、それには以下の2種類の方法があります。
探し方①『五線譜を見る方法』
一番低い音を探す時には、五線譜を見るのが最も分かりやすいでしょう。とは言え、探し方は簡単です。『メロディの中で一番下に書かれている音』が一番低い音となります。
探し方②『数字譜を見る方法』
数字譜は数字が横一列に並んでいますので、一見すると音の高い低いが分かり難いです。『数が小さい方が低く、数字の下に付点がある方が低い』と覚えておきましょう(下図を参照)。

【手順3】変換表を使い楽譜を変換する
いよいよ、よなおしギター専用の楽譜に変換する作業です。
手順2で見つけたメロディの一番低い音を『変換表』に当てはめて、よなおしギターの楽譜用の数字に変換します。
以下の順で変換することが出来ます。
変換方法①『一番低い音を表から探す』
変換表No.1-1とNo.2-1の左列に『最低音』と書かれたピンク色の枠があります。その列を下にたどり、手順2で探した一番低い音が書いてある数字譜の段(白枠)を探してください(下図を参照)。

変換方法②『よなおしギター専用楽譜に変換する』
変換方法①で見つけた段を参考に、数字譜に書いてある数(白枠内)を、よなおしギター専用楽譜の数(緑枠内)に変換し書き留めて下さい。
これで、よなおしギター専用楽譜が完成です!
文章だけだと分かり難いですね。次に実際のメロディで解説します。
実際のメロディで解説
【メロディの一番低い音を探す】
例えば、下の画像のような五線譜付きの数字譜があるとします。この曲の一番低い音が分かりますか?

数字譜では『0』は休符になりますので、ここでは関係ありません。この曲で一番低い音は、3の下に付点がある一番左の音です。

数字譜では線で音の長さを表します。数字の下や横に付いている線は音の長さを表し、これも歌えるぐらい知っているメロディであるならあまり意識する必要はありません。
【一番低い音を変換表から探す】
一番低い音が『3の下に付点がある音』であることが分かりました。その音を、変換表から探します。一番低い音に付点が付いている場合は『変換表No.1-1』から探します。

御覧のように、上から3段目が該当し、よなおしギターの楽譜に変換する場合はこの段を参考にします。
【よなおしギターの楽譜に変換する】
変換表に従い、数字譜の数に該当するよなおしギター用の数(緑枠内)を楽譜に書き留めていきます。

図の一番下の赤い数字が変換後の楽譜で、よなおしギターで弾くことが出来る楽譜です。
この変換作業を実際に行う場合、私は色画用紙で枠を作ってそれを該当の段に合わせて使っています(下の画像参照)。段が見やすくなり、効率が格段にアップします。

また、もしメロディの中に表に含まれない高い音が出てきた場合は、変換表のNo.1-2(あるいはNo2-2)を使用してください。
よなおしギター専用楽譜の作り方の解説は以上です。
楽譜作成に関しての悩み
よなおしギターが誕生してからこれまで、その活動の中で私が最も時間を割いているのが『楽譜作り』です。これは当然と言えば当然で、皆様に少しでもこの楽器を楽しんで頂くためには、さまざまな楽譜が必要になるからです。
ですが、例えば、ギターやピアノのように世界的に普及している楽器向けの楽譜は、企業や個人に関わらず世界中の人が作成し、それを販売または公表しています。
一方で、現在よなおしギター専用の楽譜を作成し公表しているのは世界中で私1人だけです。
私1人ですと、童謡や唱歌が好きな方、フォークソングや演歌が好きな方、最新のヒットソングを弾きたい方、ご自身の好きなアーティストの曲を演奏したい方など、様々な方がいらっしゃる中で、それらのご要望に十分にお応えできるだけの楽譜を作成することは到底できません。
これが、今の私の最大の悩みです。
そこで考えました…
『よなおしギター専用の楽譜を簡単に作成する方法を公開すれば、皆さんが演奏したい曲をそれぞれに作成することが出来る!』と…
ぜひ、ご自身が演奏したい曲の数字譜が見つかりましたら、今回の記事を参考によなおしギター専用の楽譜を作成してみて下さい。
この楽譜の作り方は、簡単とはいえ多少は手間のかかる作業です。ただそのことで、楽器を演奏する上で非常に大切な『メロディ感覚』が身に付くのは間違いありません。
今後も音楽を楽しんでいきたいと思っていらっしゃる方は、ぜひ楽譜作りにも挑戦してください!
『もっと楽譜が欲しい!』と感じていらっしゃる方へ
現在、当ブログには、よなおしギター専用の楽譜が40曲ほど掲載されています。また、専用楽譜には30曲の楽譜が載っています。これらの曲をある程度演奏することができ、それでも尚『もっと楽譜が欲しい!』と思って下さる方には、その時点で『今後の道』が以下の3通り開いたことになります。
どの道を進んでも、楽器を演奏する楽しさは継続していきます。
それぞれに合った道を選んでいただき、今後もずっとギターを楽しんで頂けたら幸いです。
【今後の道①】自分で専用楽譜を作成する!
これは正に、今回の記事でご紹介した楽譜作成です。
先にも書いたように、この『楽譜を作る』という作業は音楽をやっていく上で非常に役に立つ作業です。ぜひ挑戦してください!
また、今回の『数字譜を使った楽譜作り』では対応できない、例えば数字譜が無い曲の楽譜作りをやってみたいという方は、ぜひ下記のLINE公式アカウントよりご相談ください。
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【今後の道②】コード伴奏に挑戦する!
よなおしギターはコードでの伴奏も可能です。
いわゆる『弾き語り』という演奏方法は、ギターやピアノでコードを弾き、それに合わせて歌を歌う演奏方法です。
その弾き語りは、よなおしギターでも可能なのです。
【弾き語りは例えばこんな感じです↓】
よなおしギターでコードを弾く場合、楽譜は既存のコード譜が使えます。
コード譜はギター用やピアノ用がありますが、よなおしギターに最適なのは『ギター初心者用のコード譜』です。
コード譜という楽譜は、楽譜の中で最も普及しているものの1つです。その為、古い曲から最新のヒットソングまで、さまざまな曲のコード譜が存在し、それは販売されていたりネット上に公開されています。
コード譜なら『演奏したい曲の楽譜が必ず見つかる』と言っても過言ではありません。
演奏したい曲のコード譜を手に入れたら、以前の記事『よなおしギターのコード表』を参考に、よなおしギターでコードの演奏にチャレンジしてみてください!さらに、慣れてきたら歌も歌ってみると一層楽しくなるでしょう。
【よなおしギターのコード表はこちら⇒】よなおしギターのコード表~簡単な弾き語りの伴奏楽器としての可能性~
コードの押さえ方などで疑問点などありましたら、お気軽にLINE公式アカウントよりご質問ください。
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【今後の道③】ギターにチャレンジする!
先ほど書いたように、当ブログや販売している専用楽譜に約70曲分の楽譜が掲載されています。
この数は、楽器の楽譜としては圧倒的に足りない数ではありますが、一方で『ギターの最も基本的な演奏方法をマスターするには十分な数』と言えます。
チューニングの基本、楽器の扱い方、演奏する姿勢、弦の押さえ方、弦のはじき方など、よなおしギターで曲を演奏することで身に付いたその技術は、一般的なギターでも十分に通用します。
ギターは難しい楽器というイメージがありますが、それはコードを押さえるのが大変というのが最も大きな要因です。
一方で。ギターでのメロディ演奏は、よなおしギターでいろいろな曲が演奏できた方であれば十分に可能です。
ギター用の楽譜に『TAB(タブ)譜』というものがあります。『TAB譜』は、楽譜が読めなくても数字を見て演奏することができる楽譜で非常に普及しています。
この『TAB譜』を使うことで、ギターへの移行もさらにスムーズになります。
実際、よなおしギターから一般的なギターへ移行された方はたくさんいらっしゃいます。皆さん、挫折なくギターを楽しんでいらっしゃいます。
よなおしギターからギターへ移行してみたいとい方にももちろんアドバイスをさせて頂きます。ぜひLINE公式アカウントにてお気軽にお問い合わせください。
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【無料で学べる!】
よなおしギター動画でレッスン!

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【注目記事】よなおしギターのことが分かる3つの記事!
1、まずは、弾いてみよう!~どんなに簡単な楽器か動画で確認!~
2、よなおしギターの特徴~簡単に弾ける秘密はこれ!~
3、よなおしギターの楽譜~楽譜が読めなくても簡単に弾ける!~
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