
『君が代』のコード譜とよなおしギター専用のメロディ譜です。



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この記事は平成最後の日、2019年4月30日に書いています。
新しい時代が始まるこの時に、改めて『君が代』を演奏してみたいと思い楽譜を掲載することにしました。
君が代の音階
メロディは多くの方がご存知かと思います。音名で言うとD(レ)から始まりD(レ)で終わっています。その場合、西洋的な考え方だとキイはD(二長調)あるいはDm(二短調)となることが多いのですが、実際にメロディで使われている音は全てC(ハ長調)あるいはAm(イ短調)の音です。
ただし、この曲にはF(ファ)が出てきませんので、ファにだけ♯(シャープ)が付くG(ト長調)あるいはEm(ホ短調)という可能性もあります。
つまり、この曲に関しては西洋的なキイ(調性)をピッタリと当てハメることが出来ません。
実は、この曲『壱越調(いちこつちょう)』といわれる雅楽の調子の1つだということです。
雅楽は、1200年以上の歴史がある日本の古典音楽です。
その雅楽で使われる調の1つ壱越調の構成音は、ト長調と同じです。ただし、始まりの音はD(レ)となります。
とてもややこしい話ですね(汗)いずれにしろ、西洋的なキイを特定できないこの曲に西洋的なコードを付けるのは非常に難しい作業です。
君が代のコード
明治時代、この日本に古くからある音階で出来たメロディに西洋的なコードを付けたのが、ドイツ人音楽教師フランツ・エッケルトという方です。そのコードが以下のようになります。
※『作曲のススメ 番外編「君が代」の楽曲分析』より
エッケルトさんの編曲は素晴らしいのですが、これをギターで演奏するのは大変かもしれません。ほぼメロディの1音1音すべてにコードが割り当てられていて、ゆっくりな曲とはいえコードチェンジが忙しいですね。
そこで今回、無謀にも私が『君が代』のコード付けに挑戦してみました!それが、冒頭のコード譜です。
もともと、メジャー(長調)かマイナー(短調)かハッキリしない曲ですが、あえてキイをF(ヘ長調)としてみました。
ヘ長調は、『君が代』の西洋的解釈をした時に候補に挙がるキイの1つDm(二短調)の平行調です。なので、それほど相性が悪いわけではありません。
そして、キイFのトニックである<F>のコードに日本的な情緒のある『6度』の音を付けたし<F6>としてみました。
さらに、今回は『ギターで弾き語りしやすいこと』を目的にしました。その場合、最後に<C→F>つまり<Ⅴ→Ⅰ>というコード進行に出来るこのキイが、やはり私にはあっているようです。
実はこのコード付け、よなおしギター無くしては出来なかったと思います。

よなおしギター演奏解説
この曲のメロディをよなおしギターで弾く場合、レベル2になります。弦を押さえる箇所がそれほど多くないので、意外と弾きやすいでしょう。
コードに関しても、全て右手はスリーフィンガー(親指・人差し指・中指)で演奏できるようにアレンジしました。
その為、コードでの伴奏もそれほど難しくありません。
そして実は、『君が代』のコード譜を作るのに、よなおしギターは必要不可欠でした。
よなおしギターは、非常にシンプルに音を積み上げてコードを作ることが出来ます。それは、ピアノで左手を使って響きの良い音を探って和音を作っていく作業と似ています。
つまり、『コードを押さえる』というよりも『響きの良い音を重ねる』という感覚です。
『君が代』の編曲は、よなおしギターを使いメロディに対して良い響きの音を3つずつ重ね、その後にコードネームを付けました。
恐らく、よなおしギターがなければこの曲にコードを付けることは私には難しかったでしょう。
このように、よなおしギターはこれまでのギターの概念を取り払い、今までにない方法で伴奏を考えることが出来るんです。
それはつまり、ギターだけでは身に付き難い新しい感性が磨かれていくということ。
これも、よなおしギターの構造がピアノに近いからなんですね。
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