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高齢者にとって必要なもの


私の知人に認知症予防などの高齢者福祉に精通し、多くの高齢者に生きがいを与えているカウンセラーがいます。

その方に以下のような質問をしてみました

「高齢者にとって必要なものって何でしょう?」

するとその方は、開口一番こう仰いました....

「自己肯定感」


その福祉のスペシャリストと対談をしました


身内だからこそ難しいこと


若い子育て世代に向けた育児書や講座では、『子供にとって自己肯定感がとても大切!』と当たり前のように説明されています。

その場合の自己肯定感とは、子供が成長していく過程や一人立ちし社会に巣立っていく時に自分に自信をもって進んでいけるためのスキルという意味合いが強いでしょう。

そう考えますと、すでに仕事や地域活動で社旗貢献してこられた高齢者には、もう十分に自己肯定感が形成され、いま以上に自己肯定感を高める必要はないであろうと、私などは勝手に決めつけてしまうわけです。

特に身内に対してはその傾向が強いのかもしれません。

私事ですが、父は公務員として現役時代バリバリと仕事をこなし、非常に多くの方に敬われていました。頭がよく自信家で発言は理にかなっていて全て正しいという感じの人でした。

自己肯定感が低い私から見れば、父は『自己肯定感の塊』に見えました。

この私の父に対する感覚は、父が倒れ体が不自由となり、寝たきりとなった晩年までずっと続いたんです。

どんな状態であっても父は自己肯定感の塊だと信じていました。


社会に貢献したその先に失われるもの


前出のカウンセラーの『高齢者にとって必要なものは自己肯定感』という言葉にハッとしました。

現役時代に仕事をバリバリとこなし、多くの人と関りを持ち、社会貢献に勤(いそ)しんでこられた方ほど、引退した後に自分の存在価値が失われる感覚に陥るのかもしれないと...

これまで散々に社会に貢献してきたからこそ、引退と同時にその社会から引導を渡された感覚になるのかもしれないと....

そう考えると、高齢者ほど『自分はもう役に立たない』『自分は必要とされない』と感じてしまうこともあることは想像にかたくない訳です。


自己肯定感と生活の質と健康


『自分が好き』『自分に満足している』という感覚は、自身の意欲を向上させ様々なことへの挑戦につながるでしょう。

そしてそれは、生活の質(QOL)を向上させることに繋がり、結果的に健康寿命を長くすると考えられます。

『高齢者の自己価値と生きがい感の様相と健康感の関連』についての研究では、以下のような結果が出ています。


自分自身で自分の健康をコントロールできているという感覚が生きがい感や全体的自己価値の高さにつながる可能性が示唆された
『名古屋文理大学 高齢者の全体的自己価値と生きがい感』より


逆に言えば、加齢や認知症などで健康を損ね、自分で自分の健康をコントロールできなくなると自己肯定感や生きがい感が低下するということです。

認知症や高齢者福祉に詳しいカウンセラーが高齢者に必要なのは『自己肯定感』としたのは、正に的確という他ありませんね。


子供の自己肯定感を養う方法


子供の自己肯定感を養うためには『褒めて育てよう!』とよく言われます。

ただ、子供を育てていて分かるのは、親がむやみやたらに褒めるだけではなかなか自己肯定感は養われないという事実です。

特に、年齢が上がり小学生も高学年になると、ただ親が褒めるだけでは逆効果になる場合もあると感じます。

そんな経験を踏まえて考えると、自己肯定感を養うためには『2つの効果的な褒め』があるように思います。


1、褒めの理由を明確にする

2、他人から褒められる



理屈が分かるようになった子供たちは、褒めに対しての明確な理由が欲しくなる場合が多くあります。

幼いころのようにただ「偉いね~!」「すごいね~」「可愛いいね~」とやるのではなく、「この前はこうだったけど、今回はこうやったからスゴイ!」のような具体的な指摘が必要になるでしょう。

また、親からの褒めに飽き飽きしそれを鬱陶しいと感じてくる場合も多々あります。

一方で、たとえ親と同じように褒められたとしても、全くの他人から褒められると非常に嬉しく感じ、その1つの褒めがその子供自身の将来さえも変えてしまう可能性すらあるんですね。

それほど他人からの褒めは強烈な刺激となります。


高齢者の自己肯定感を養う方法


自己肯定感を養う方法は、年齢に関係なく同じでしょう。

ただ、身内や目上の方だと『褒める』という言葉に少なからず抵抗を感じるかもしれません。そういった場合は、代わりに『認める』と言い換えて捉える方が良いかもしれませんね。

つまり、高齢者の自己肯定感を養っていくためには、ただ褒めるだけではなく明確な理由のもとで認め、そして、人との関わりの中で他人から認められることが大切となるでしょう。

例えば、楽器未経験なのにギターが弾けるようになれば、明確な理由と共に評価され褒められ認められる。

例えば、楽器が弾けるようになれば、人とつながりやすくなりそのことで人前で演奏する機会が増える。そうなれば、他の人から認められ必要とされるかもしれない。

そんなことが、健康な状態でももちろん、認知症や体が不自由になってからでも可能であるとするなら、それは高齢者の自己肯定感を養い持続するための非常に有効な手段となるでしょう。

よなおしギターは、それを可能にする楽器です。


先に書いたように、私は父が亡くなるまで『父は自己肯定感の塊』だと信じて疑いませんでした。

病に倒れ体が不自由になった時、楽器経験の全くなかった父と一緒によなおしギターを弾いて楽しむことが出来ていたら、それが最大の恩返しになったのかもしれないと後悔しております。


【関連記事】認知症の祖母とよなおしギターを弾いた話

ご自身もギターリストである【こもれび】さまは、「認知症の祖母と一緒に弾きたい!」と、よなおしギターをご購入くださいました。

御祖母様がよなおしギターを真剣にそして楽しそうに弾く様子を見た【こもれび】さまは、『これは脳トレにいいかもしれない!』と思ったそうです。その様子をブログの記事にして下さいました。

高齢の方、認知症を患っていらっしゃる方が、どのようによなおしギターと関わり、どのような効果があるのか、とても分かりやすくまとめて下さっています。

ぜひ、ご一読を!
『認知症の祖母とよなおしギターを弾いた話』アイキャッチ


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